詳細 : 著者: 心屋 仁之助 / 出版社: KADOKAWA / ページ数: 156ページ / 発売日: 2016/3/18
お金の話だけではない
マンガなので読みやすかったです。お金に悩む方は是非一度読んでみて欲しい。お金を題材にしていますが、自分の問題に気付き、見つめ直すきっかけになるかもしれません。
「お金がないから幸せじゃない」ということではなく、「心が満たされると自然とお金も入ってくる」。成金さんでもお金を努力の対価として捉えていると、常に気を張って心は満たされていないようです。
うどんを注文する時の考え方
うどんを選ぶシーンの考え方があまりに自分と同じでドキッとしました。
カレーうどんがおすすめだけど高い、かけうどんは安いけど腹が膨れない。一番費用対効果が高いと思えるきつねうどんを注文する。
お金を使う時、損しないようにと考えている。しかし自分がそれを「好きか嫌いか」を無視してしまっている。
これも自分に当てはまってしまいました。スーパーで惣菜を選ぶ時、自分が食べたいものより3割引の商品を選んでしまったりします。
仕事でも、給料が高いかどうかより自分がやりたいかどうかで選べば、逆に収入が上がる結果になったりする。損してもいいから好きなことをやっていると自分のテンションが上がり、お金の回りが良くなったりする。
お金持ちになる第一歩は偏見を捨てること
少ないお年玉をもらっていたら、自分があげる時も少ないお年玉をあげる。逆も同じ。確かにそうだと思いました。今の自分はあげる側ですが、昔もらっていた時の金額に大体合わせています。
100円ショップで働くのと銀行で働くのでは、目の前で動くお金の規模も違いますし、知らずにその価値観に慣れてしまうということですね。
お金持ちの場合は、お金というものはたくさんもらって使ってということが普通。しかし努力しないとお金はもらえないと思う人は、知らない内にお金に固執する偏見や固定観念に縛られている。だから大金を得るチャンスが来た時にもそれを逃してしまう。
まずは、もっと気軽にお金に向き合ってみる。それがお金持ちになる第一歩。
10の努力で10の収入、では、100の収入を得られない。他人の手を借りること。自分の苦手なことは人に頼んだほうが良い。
他人に頼ることは勇気がいること。でも躊躇わずにそれができるようになれば自然と手を貸してくれる人が現れる。
気が乗らない誘いに行ったり、読まない本が本棚にあったりするのは無駄遣い。これを削って好きなことだけやるようにする。
サラリーマンでも好きなことだけやる人はたくさんいて、そういう人ほど出世する。やりたくないことは誰かに押し付けてしまう(これを振られたら断っていい、その人は別の方法を探す)。逆に、好きじゃないことをガマンしてやる人には、「ガマン」が集まってしまう。
誰かの世界に入ってみる。奥さんや子供がやりたいことや行きたい所に行ってみると世界が広がる。自分で世界を広げようとしても自分で考えられる範囲でしか広がらない。
まとめ
お金の話だと思って本書を手に取りましたが、自分の考え方についてズバズバと指摘されたようで、とてもためになりました。
あとがきにもありましたが、お金の悩みとは実は自分自身をどう見ているかということ。
自分はお金、つまり豊かさ、そして他人の愛情を受け取る価値があって、それは何かを提供したり、ギセイにしてガンバったりしなくても受け取っていいものなのです。 (159ページより)
自分は役に立っていないと思ったり、資格がないと思う「罪悪感」が愛情を受け取る邪魔をしてしまう。
極めていくと、自分の親への「罪悪感」です。役に立っていない、がんばっても結果が出せない、迷惑をかけた、困らせた、期待に応えられなかった「こんな自分」という、「そもそもの罪悪感」です。(中略)できても、てきなくてもあなたには愛情と豊かさを十分受け取る資格が「もともと」あるのです。そうやって、自分の心を先に満たせば、お金はどんどんやってくるのです。(159ページより)
マンガなのでとても読みやすく、ハッとさせられることが多くありました。自分を信じて楽しく生きることが一番大事なことだと今は考えられるようになってきました。また折りをみて読み返したい一冊です。
詳細 : 著者: 心屋 仁之助 / 出版社: KADOKAWA / ページ数: 156ページ / 発売日: 2016/3/18
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