「マスカレード・ホテル」の評価と感想(ネタバレ)

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見応えのある邦画

何となくの勝手なイメージで、三谷幸喜作品かと思っていました(『THE 有頂天ホテル』と間違えていました)。

しかし本作は東野圭吾原作のベストセラー小説「マスカレード」シリーズ第一作「マスカレード・ホテル」を映画化したもの。本格的なミステリーかつサスペンスドラマで、細部まで作り込まれた大作でした。

あらすじ

現場に不可解な数字の羅列が残される殺人事件が3件発生する。警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)は、数字が次の犯行場所を予告していることを突き止め、ホテル・コルテシア東京で4件目の殺人が起きると断定する。だが、犯人の手掛かりが一向につかめないことから、新田が同ホテルの従業員を装って潜入捜査を行う。優秀なフロントクラークの山岸尚美(長澤まさみ)の指導を受けながら、宿泊客の素性を暴こうとする新田。利用客の安全を第一に考える山岸は、新田に不満を募らせ……。

https://www.cinematoday.jp/movie/T0022588

キムタク劇場ではない

木村拓哉主演となると、キムタクを過剰に持ち上げ過ぎてキムタク劇場になっているのでは、という懸念を持つ人もいるかもしれませんが、本作はそんなことはありません。

長澤まさみさんとのW主演ですし、ホテルが舞台なので様々な客が登場します。また主演を引き立てれば良いというものでもなく、しっかりとしたストーリーが主軸になっているので、世界観に没入できると思います。

状況を整理しながら観られる人は楽しめそう

事件の捜査は物語の途中で徐々に進んで行きます。油断すると複数進行するストーリーで本筋が飛んでしまい、今警察が何を追っているのかがわからなくなります。

こうなるとホテルで巻き起こるオムニバスストーリーを観ているように思えてしまい、あまり楽しめないかもしれません。自分も少しそうなってしまいました。

(ネタバレ)結局どんな事件だったか

ネタバレですが、事件は結局2人の殺人をカモフラージュするため、連続殺人を装ったものでした。ホテルでの殺人と、もう一つの殺人事件ですが、ややこしいのはそのもう一つが今回の捜査では特定されていなかったこと。

結婚式のシーンで新田(木村拓哉)と能瀬(小日向文世)が電話で話していた『関連してそうな事件』がそれで、長倉(松たか子)が夫?恋人?を殺した事件です。

告白していたように、長倉は山岸(長澤まさみ)を最後に殺そうとしていて、そのカモフラージュで別の事件と連続殺人のように見せた。ホテルでの殺人は結婚式を挙げる花嫁にストーカーがいるように見せかけた。ということのようです。

最初に盲目の老婆を装ったのは山岸に信用させ、個人的に呼び出すためでしょうか。

一気に畳み掛けるタイプの謎解きなので、最後よくわからないけど解決して良かったとなる人も多そうです。

さんまさんはどこに出演しているか

エンド・クレジットに突然『明石家さんま(友情出演)』と出て驚きました。そういえば映画公開当時、テレビでネタにされていたような記憶があります。さんタクで話しが出て出演していたはずです。

調査したところ、実はちょうどエンド・クレジットが出たタイミングが出演シーンです。そのタイミングでキムタクのバックには受付が写っており、グレーのスーツにハットを被った客が中央から右へと歩いていきます。これが明石家さんまさんです。

実は音声ものっていて、「お待たせしました大竹様」「はい」というやり取りが聞こえます。大竹様というのがさんまさんの役名です。

まとめ

豪華なキャスト陣が繰り広げる色々な物語が交差しながら、スピーディーでテンポよく進んでいきます。ホテルでは皆仮面を被っている、というテーマもあり、様々な人間模様が凝縮されていますが、一つ一つはわかりやすく解決してくれるので気持ち良く観れました。

仕事観・人生観、恋愛要素も含まれていて、幅広く楽しめる良い映画だと思いました。

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