孫正義社長の仕事術を真似したい方におすすめ

ライフスタイル

孫正義社長の仕事術

ソフトバンクの社長室長を務めた三木雄信氏

著者の三木雄信氏は20代半ばの頃、まだITベンチャーの一つだったソフトバンクに入社。その後33歳で独立するまでの約8年間、秘書や社長室長として孫社長とともにソフトバンクの成長を支えた方です。

孫社長が次々と事業を立ち上げ、圧倒的な成果を出しながら大企業へと成長させていく仕事術を間近で見てきた人物とあって、ソフトバンクの成長を知る上でも大変貴重なお話が盛り沢山です。

スケジュール管理や事業をいかに早く進めて成果を出すか、やはり第一線でそれを実行されている孫社長の仕事術は多くの方に参考になると思います。

まず長期的な目標を立てること

たいていの人は目指す山を決めないから、どちらへ進んでいいかわからず、同じ場所をグルグル回ったまま一生を終えてしまう。

(26ページより)

孫社長は18歳の頃に、人生50年計画を立てていました。20代で名乗りを上げてから60代で引退するまでの大まかな計画を先に考えて、およそその通りに人生を歩んでいるといいます。

2019年現在で62歳の孫社長は現在、後継者を育てて引退する計画を進めている最中だとのこと。

頭でっかちになってはいけないのですが、いろいろな本を読んでいるとやはりこの点は共通しています。いちばん大事なことは目標を立てることです。そしてそれを細かく分割して自分が今やるべき作業に落とし込む。それを続ければいつかは必ず目標に到達できるはずです。

課題をリストアップして持ち歩く

孫社長は移動中いつも手書きの課題リストを見ていたといいます。「○をどうするか」「○が必要」といった内容で、まだ計画段階の内容です。

ただ見るためのものではなく、その場で電話をかけて「ミーティングを設定してくれ」、などの指示を出していくのです。

これがどういうことか例として、まず「米国IT企業とジョイントベンチャーを作る」という計画を立ます。そのために「設立資金を調達する」など必要なことを書き出し課題リストとして持ち歩きます。その課題リストから何をすべきか考え、「投資銀行担当者と会う」などのタスクに落とし込んで、スケジュールに組み込んでいくのです。

目標や計画という大きな枠組みから何をすればいいかを判断するのは難しく、敬遠してしまいます。自分もそうですが、年始に今年の目標を立てたものの、何から始めればいいかわからず結局達成できないのもこれと同じです。

そこで課題リストという中間層を作り、「目標から課題リストを作成」「課題リストからスケジュールを作成」の2段階にします。スケジュールに組み込んでしまえばあとは進めるしかありません。これは仕事だけでなくプライベートにも活用できます。普段からTODOリストをつけている方は、もうひとつもっと大雑把なTODOを作るイメージですね。

孫社長の時間術

10秒以上考えない

1分や5分、自分で考えてわからないことはそれ以上一人で考えても無駄ということは良く聞きますが、10秒は流石だと思いました。

会議で「検討中」は禁句

孫社長にとっての会議は意思決定の場。その場で判断できなければ次の会議には呼ばれないそうです。以前テレビで米国や中国でのビジネスでもこうした姿勢の方が多いと観た記憶があります。

孫社長のスケジュールは目まぐるしく変わる

「何を選択すべきか」という優先順位は、刻一刻と変わるのです。

(40ページより)

孫社長のスケジュールは目まぐるしく変わるそうです。柔軟に、素早く対応するということは頭でわかっていても実行するのは難しいものです。

目指す目標が大きいほど到達するまでの道のりも長くなり、人より速く進まなくては間に合いません。大きなことを成し遂げ、更にその先をと進む孫社長の時間術はやはり、より効率の良い形に日々磨かれていっているのだと思います。

他人の力を借りて時間を買う

ソフトバンクはいくつもM&Aを行っています。日本テレコムやボーダフォン日本法人を買収したおかげで、ゼロから通信事業を立ち上げていればかかったであろうかなりの時間を短縮することに繋がりました。

また、お金をかけずに時間を買うこともできます。成功事例の共有です。孫社長は業績の良いチームのやり方を真似するよう指示していたそうです。日本人はあまり真似をしたがりませんが、これにより全社で成長するまでの時間を短縮でき、成果を出せるようになります。

働き方改革は個人ではなく、組織が行う

いくら個人が頑張って作業スピードを高めても、部署間の連携がうまくいかなかったり、ダラダラと長いだけで結論の出ない会議が常態化していたりしたら、結局は無駄な二度手間や待ち時間が発生して、個人が長時間労働を強いられることになります。

(4ページより)

ソフトバンクでは仕組みが確立されていたために、劇的なスピード成長を遂げられたのだそうです。

まとめ

正直自分には内容が難しく、上手く飲み込めなかった部分が多いと思います。後半ではスケジュール管理の方法なども詳しく述べられていたのですが、上に上げた内容を考えているところで脳がオーバーヒートしました。

孫社長は限られた時間でいかに成果を上げるかを突き詰めておられるように感じます。日本だけではなく、世界全体で見てもトップクラスの経営者ですので、その実績に裏付けられた時間管理術や仕事の進め方は誰にとっても参考になるのではないかと感じました。

こうした書籍は記憶に留めておいて、また折りを見て読み返してみたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました